ライフワークと犬のしつけ

皮膚の免疫学的な反応を大きく分けると、じんましんのように異物に接触するとすぐにはたらく即時型反応と、かぶれのようにやや遅く反応があらわれ二日後くらいにピークとなるものがあります。

かぶれ型反応はさらに、強い酸や腐食性物質によるかぶれなど、だれにでも必ず起こる反応と、うるしかぶれや化粧品かぶれ、果実での皮膚炎など、一部の敏感な人にだけみられる反応があります。

この、特定の人にゆっくり起こるかぶれ反応は、特定の物質に最初にふれたあと、生体がそれを有害なものとして認識したために起こるものです。

以後ふたたび同じ物質にふれると、一種の記憶によって強い排除の反応を起こすと考えられます。このような反応をアレルギー性の反応といい、皮膚の多くの病気の原因やその発病の過程にかかわっています。

水虫 白癬の菌は、生きた皮膚に住みついて反応を起こします。

水虫のカビも、もちろん皮膚についた異物として認識されます。しかし、それにもまして重要なのは、水虫(足白癬)をおこす白癬菌は、この角層の中に好んで住みつく生物、つまり生きている異物ということなのです。

ケラチンは、体の最外層で外界に体する防御の第一線の役割をもつ角層の主成分です。このため、物理的・化学的に非常に強いものにつくられています。

そのケラチンを自分の栄養として利用するために、白癬菌はケラチンを溶かす酵素(ケラチナーゼ)をもっています。逆にいえば、強力なケラチナーゼをもつことができたカビが角層に住めるようになり、ついには現在の白癬菌となったと考えてよいでしょう。